三瓶自然館は、島根県大田市の三瓶山のふもとにある博物館です。
三瓶山をはじめ、島根の動植物の紹介にはじまり、バードウォッチング、多種多様な化石、巨大な望遠鏡を用いた天体観測まで、展示点数も多くその内容は大変充実しています。
季節ごとに行われる企画展や、直径20メートルのドームスクリーンを有する「ビジュアルドーム」最新鋭のプラネタリウムも見逃せません。
博物館の建物は、本館と新館に分かれており、館内はとても広いので、時間には余裕をもってのおでかけをお勧めします。
新館には、世界的にも極めて貴重といわれる「三瓶埋没林」が3フロア分のスペースをもって紹介されています。
これは、三瓶山の火山活動によって、埋もれた約4千年前(縄文時代)の杉の木で、太古の自然環境を現代に伝える大変貴重なものです。
これは本館にある「しまねの自然」を紹介するコーナーです。展示物のほかに面白かったのが、野鳥の観察コーナーです。
博物館のすぐ裏にある森にやってくる野鳥を双眼鏡を用いて観察できるようになっていました。
しばらく眺めていると、水辺に野鳥らしき鳥がやってきました。
頭の部分がウグイス色をしたきれいな小鳥を写真に収めることができました。
こちらは夏休みの企画展示で、恐竜時代の海の生き物として恐竜の化石やアンモナイトなどの展示がありました。
驚いたのが、アンモナイトならぬアンモライトという化石。
これは、アンモナイトが宝石に変質したもので、カナダのアルバータ州のある地層だけに見つかるというものだそうです。
角度によって虹色に光る大変キレイな化石です。
新館に移りますと「三瓶埋没林」の展示室があります。
写真ではなかなか伝わらないかもしれませんが、巨大な木が博物館にそびえ立っている様、しかもこれが縄文時代のものであるということ、そういったことを考えると圧倒されるものがあります。
こちらは新館4階の展示、環日本海地域の生い立ちの自然という題目のコーナーです。
島根県の化石や動植物の標本、絶滅動物などがメインですが、石見銀山についての資料も紹介されていました。
新館5階は天文台があります。毎週土曜日の夜には天体観察会が開催されているということですが、使用されるのが「60cm反射望遠鏡」という巨大な天体望遠鏡だそうです。
三瓶山はただでさえ星空のきれいな場所ですので(夜晴れていたら肉眼でも天の川がよく見えます!)こんな望遠鏡で星を見るときっとすごいでしょうね。