国内で唯一潜水艦が間近に見られる公園

アレイからすこじまは広島県呉市にある、国内で唯一、潜水艦を間近に見ることができる公園です。

公園の名前は、明治初期に呉浦にあった烏小島（からすこじま）という小さな島の名前と英語のアレイ(小道)を掛け合わせたことに由来します。

もともと烏小島はカモメが羽を休める小さな岩場でしたが、明治22年に海軍工廠の建設が始まり、大正初期には魚雷の発射試験場として埋め立てられ陸続きとなりました。

以後、周辺一帯は、工業地帯へとその姿を変え、現在に至っています。

アレイからすこじま公園は、潜水艦を間近に見られる唯一の公園として昭和60年に整備が進みました。

一帯は、旧海軍の本拠地であったことを伝えるエリアとなっており、周辺には旧海軍工廠など、レンガ造りの倉庫が建ち並んでいます。

これらレンガ造りの建物は現在でも海上自衛隊の教育訓練施設や民間会社の倉庫として使われています。

平成21年度には「旧呉鎮守府兵器部護岸及び関連施設」として土木学会選奨土木遺産に認定されました。

駐車場は海沿いの道から山側に上った先にあります

駐車場は公園から多少離れた場所にあります。

海沿いの道を走っていると「アレイからすこじま駐車場」と看板が出ているので、そこを山の手に向けて300メートルほど入ったところに広い駐車場が確保されています。

アレイからすこじま公園の駐車場はこちらです。

アレイからすこじま公園駐車場

所在地は「広島県呉市昭和町６−２７」になります。

空き地のような駐車場になっており、特に駐車料金は必要ありません。

海軍技手養成所跡地

駐車場の付近は、もともと呉海軍工廠の工員養成所があり、その跡地に記念碑が建立されています。

工員教育施設は、海軍工廠の拡大とともに昭和初期までに建てられたそうです。

呉海軍工廠、工員養成所の跡地記念碑

駐車場からは約300メートルほど、アレイからすこ島公園を散策してみよう

駐車場からはこの道を下っていきます。

公園には詳しい案内板があるのでまずは確認して見ましょう。

昭和町れんが倉庫群

公園の道路を挟んだ向かいにあるレンガの建物は明治30年代前半に建てられたもので、水雷という兵器を製造していました。

その後、呉海軍工廠電気部として電気関係の工場として利用され、空襲の被害にも遭いつつも、その形をとどめ、戦後になってからは民間会社の倉庫として使われました。

案内板を見ていると呉工廠とひとことで言っても、様々な工場群・部門があったことが確認できます。

写真中央左に見える煙突のあたりが日本製鋼呉製鉄所。

呉製鉄所は、製鋼需要の減少や設備の老朽化などの理由で2023年9月までに閉鎖されることが決定されました。

これも時代の流れでしょうか・・

もともとは旧海軍工廠製鋼部として設立され、日本で唯一艦艇の甲板や大砲の素材を製造できる製鉄所でした。

写真は音戸方面から望む呉製鉄所。

間近で見られる！たくさんの艦船たち

タイミングよく、潜水艦と護衛艦が停泊中。

一番右に停泊中は、呉を母港とする護衛艦「さざなみ」

ひびき5201、こちらは、音響測定艦といって、潜水艦を探知するための特殊な船です。

そうりゅう型潜水艦

護衛艦いなづま、掃海艇すがしま

これだけたくさんの艦艇を一度に、しかも間近に見られるのは全国でもここだけだそうです。

以前使われていたクレーンもそのまま保存されている

これは、明治34年に設置された「魚雷搭載用のクレーン」です。

イギリス製の15トンクレーンで、今はモニュメントとしてそのまま残されています。

もう少し詳しく見学したい方は・・・必見！！ガイドに載らないもう一つの見学ポイント

最後に戦艦が上から見下ろせる絶好のポイントをご紹介してみます。

ガイドにもなかなか乗っていないので、時間がある方はぜひ行ってみてください。

駐車場からアレイからすこじま公園までは、徒歩で坂道を下ってくるのですが、坂道の右手は山になっており、注意してみると、そこから長ーい階段が続いるのに気づかれると思います。

階段を登り切った先には、かつて「工廠神社」という神社があったということですが、そこまでの道中、木々の間からは、アレイからすこじま一帯が見下ろせる絶好のポイントになっています。

場所はこんな感じです、駐車場の北側にある山がそうです。

途中には地下壕のような遺跡がいくつかあり、木々の間を抜けていくと・・・

海際の公園と違ってこのポイントからは船艇全体を見渡すことができます。

こうしてみると艦艇の大きさがよくわかります

JMUは、旧呉海軍工廠の造船部門があり、戦艦大和が建造されたドックが残っています。

このドックは「歴史の見える丘」から一望できます。

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歴史の見える丘

歴史の見える丘は、戦艦大和のふるさとでもある呉の歴史を一望できる場所です。眼下には、旧海軍工廠の造船部門が見下ろせ、大和にちなむ記念塔や造船船渠（ドック）の記念碑などがあります。「歴史の見える丘」は、メインストリートの国道から一段上がった小高い丘にあります。周辺は閑静な住宅街で、いかにも観光地という雰囲気はないのですが、かつての「呉鎮守府」や「戦艦大和が建造されたドック」など呉の歴史を一望できる貴重な場所です。呉市は、「鎮守府、日本近代化の躍動を体感できるまち」として文化庁指定の日本遺産(Japa...

この近くには「大和ミュージアム」をはじめ

てつのくじら館

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てつのくじら館

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など、呉観光では絶対外せない有名なスポットが多数ありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。