古くから瀬戸内海国立公園に指定された公園
元宇品公園は、広島市南区にある公園で、昭和25年(1950年)には、瀬戸内海国立公園に指定されています。
国立公園に指定されているだけあり、公園内には貴重な原生林が残されており、海岸沿いにはきれいな砂浜が広がります。
また、公園内でひときわ目立つ灯台は公園のシンボルになっています。
元宇品公園は、地名の由来にもなっている宇品島に位置し、広島市中心部から車でわずか20分足らずといったロケーションでアクセスもしやすく、天候が良ければ広島湾にうかぶ安芸小富士(似島)や宮島など、眺望も素晴らしいです。
広島市内にありながら、海や自然味あふれる動植物に触れることのできる、そんな自然豊かな公園です。
最寄りの駐車場はココ
元宇品公園の海岸沿いには遊歩道が整備されており、いくつかの入口があるのですが、もし車で行かれるなら、公園手前にある「広島プリンスホテル」から進んだ先の駐車場を利用するのが便利と思います。
(ホテルから先は若干山道です)


見えてきた白亜の宇品灯台
駐車場から山道を下って行く途中に見えるのが真っ白な「宇品灯台」と「クスノキの大木」。
宇品灯台は、1950年(昭和25年)に新設され、1971年(昭和46年)に回転機械などが取り付けられ現在の形になったそうです。
光源のレンズは1895年のフランス製で今なお現役で「海の道しるべ」としてその役目を果たしています。
また、クスノキは、樹齢約300年といわれる大木で、高さは27メートル、幹の太さは5.9メートルもあります。

ここからしばらく山道を下ると海岸に出ることができます。
道中の看板には「元宇品の動物・海の生き物」として、このあたりでみられる動植物が紹介されています。


元宇品公園は砂浜の海岸もキレイだった
訪れた日は天気も良く、きれいな景色が眺められました。
海岸では釣りをする人、ジョギングをする人など、思ったより人通りもあります。




この辺りの海岸べりは変化に富んだおもしろい地形になっていて「海食崖」といわれる、波による浸食でできた特徴のある崖を見ることができます。


崖の浸食を調べることによって、昔の海面の高さを推定することができるらしいのですが、調査によると、6000年くらい前の縄文時代には、現在よりも数メートル高い位置が海面だったんですって!