神原(かんばら)のしだれ桜は広島市佐伯区にある桜の名所です。名前の通り枝が垂直にしなり、満開時にはまるで滝のように花をつけます。
本来、しだれ桜は寒冷地を好むため、瀬戸内の沿岸部にこれだけの大木のしだれ桜は大変珍しいものです。樹高は10メートルもあり樹齢は300年を超えるといいます。
昭和48年3月、県指定の天然記念物となっています。
神原のしだれ桜の所在地はこちらです
場所は広島市佐伯区五日市町石内2186となります。五日市町となっていますが、すぐ北側は新興住宅街である西風新都が広がっています。
そのため大きな道路が走っていますので近くまでは比較的アクセスはしやすいです。
ただし現地はまだ昔の道路と田畑が広がる区域ですので、車での離合に苦労するような場所です。
駐車場も休耕地がそのまま使われているような状況でしたので、最盛期は周辺が大変混雑していました。
※2020年現在駐車場周辺がきれいに整備されています(後述)
広島とその近県の桜の名所のまとめはこちら
見頃はいつ?実際に行ってみた時期と開花の様子をご案内
2017年4月13日の様子です。多くの桜(ソメイヨシノ)の見ごろが過ぎるころから「神原のしだれ桜」は満開を迎えます。
枝から流れるように咲いた花は遠くからでもとても目立ちます。
樹齢は300年超、奇跡の大木
幹の太さは2.42メートル、樹齢は300年を超えるしだれ桜です。
本来寒冷を好むしだれ桜が比較的沿岸部のこの地域でここまで大きくなるのは珍しいことなのだそうです。
枝ぶりは、東西南北方向にそれぞれ6メートル、7メートル、10メートル、5メートルあります。
近づいてみると街中でもよく見かけるソメイヨシノの花より、色の濃淡のはっきりしたきれいなピンク色の花をつけています。
3代目の「神原のしだれ桜」も見逃すな
こちらは3代目の「神原のしだれ桜」です。
大きいほうのしだれ桜と比べるとまだまだ小さく見えますが、他所で見ると、これでも「なんて立派なしだれ桜」ということになるでしょう。
神原のしだれ桜見学のワンポイント
なお、周辺道路は狭いうえ坂道となっており、そこそこ混雑します。
2017年現在、駐車スペースは桜の木から数十メートル下った空き地に確保されていましたが、混雑を避けるなら早めの見学がよいかと思います。
(今回平日10:00到着で次第に混みあってきた)
※神原のしだれ桜の駐車場は2020年現在も桜の木の下の空き地に整備されています。
駐車場周辺が新たに整備(入り口付近にコンクリート打設)されていて、以前より駐車しやすくなっていました。
場所は不便なところではありますが、見ごたえ十分なしだれ桜は一見の価値があります。広島市内でみられる天然記念物級の桜の名所のご紹介でした。
再訪-2020年の神原のしだれ桜
前回の訪問から3年後の2020年、再び神原のしだれ桜を見に行ってみました。
2020年3月30日、今回も満開です!3年前は4月13日訪問だったので、かなり開花は早めでした。
天気はイマイチでしたが、それを吹き飛ばすような見事なしだれっぷり。
以前の時はまだ少なかった桜の木の下の菜の花、随分と増えて神原のしだれ桜に新たな彩を添えていました。
これは同時刻の写真、夜じゃありませんよ。
神原のしだれ桜は夜間のライトアップのあるのですが、いつでも見れると思ってしまい、結局行けていません。
来年は夜間ライトアップの様子も掲載したいと考えています。