別府弁天池ってどんな場所?読み方、見学の所要時間は?
この写真を見て不思議な池の水の色に驚きませんか?近年フォトジェニック(写真映えする)する名所としても人気が高いスポットです。
ここは山口県でも有名な観光地「秋芳洞・秋吉台」のほど近くにある「別府弁天池」(べっぷべんてんいけ)という観光名所です。
別名を「別府弁天池湧水」と呼ばれることもあり、池の底から湧き水が絶えず出ている不思議な池なのです。
所在地 | 山口県美祢市秋芳町別府水上 |
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別府弁天池の水はとても透明度が高く、日差しが差し込むと、きらきらと輝いて見えます。
池には小さな魚もたくさん生息できるほどきれいなんですよ。
日本名水百選にも選定の神秘の水
これだけ神秘的な色をしていますので、湧き水は、不老長寿の水として、すぐそばの神社に祭られているほか、「日本名水百選」にも選定されています。
また、周辺には、にじますの釣り堀や、そうめん流しのできる食堂があり、ご当地ならではの食事がいただけます。
見学所要時間
なお、見学の所要時間ですが、駐車場から弁天池までは、歩いてすぐの場所にありますので、池のみを見学するのでしたら所要時間は30分程度です。
秋芳洞などの観光と組み合わせる際に参考にしてみてください。
別府弁天池の湧き水が青い理由とは?
この池の底をよく見てみると、湧き上がってくる水の流れを観察できるはずです。
秋芳洞のある美祢市周辺には、太古の昔より、石灰岩でできた地層(カルスト地形)が広がっており、地下水脈も豊富にあります。
この弁天池に湧き出る水は、この地から北西に3.8kmも離れた「花尾山」から流れてきた地下水がもとになっており、長い歳月をかけてろ過され非常に透明度の高い水となって湧き出ているのです。
一説では、透明度の非常に高い水が、光の性質や水の中に溶けているミネラルが影響し合い青く見えると考えられていますが、いまだその理由は解明されていません。
これらの説明は弁天池のほとりにある水舎利(神社などにある手をお清めする場所)のそばに設置されています。
山口県美祢市の別府弁天池、住所はどこ?
住所は「山口県美祢市秋芳町別府水上」になり、全国的にも有名な「秋芳洞」や「秋吉台」も秋芳町にあります。
主要交通機関での所要時間ですが、新幹線の停車する新山口駅からは車でおよそ40分程度です。
高速道路からは、中国自動車道美祢東ジャンクションから小郡萩道路を萩方面に、秋吉台インターチェンジ下車20分程度です。
ではもう少し詳しく、地図を見てみましょう。
別府弁天池周辺の地図で位置関係をご覧ください
秋芳洞から別府弁天池の移動は基本車で、バスは不向き!
別府弁天池は、この付近の主な観光地である「秋芳洞」と「秋吉台」とは少し離れた場所に位置しています。
基本は徒歩での移動は無理です。移動にバスも使えなくはないのですが、バスは観光客というよりむしろ地域住民の方の足として運行されているので、観光ポイントをくまなくめぐるのには不向きです。
そんなわけでこの地域の観光には車を強くおススメします。
もし、公共交通機関での旅行を検討されているのならば、新山口駅などからレンタカーの利用も便利ですね。
秋芳洞から別府弁天池へのアクセス
秋芳洞の市営駐車場付近からは、県道35号線経由で約10kmほどです。
県道から少し入ったところにあるうえ、目立つような看板も少ないので、あらかじめ場所をチェックしておくのをおススメします。
ここからは写真とともに別府弁天池をご案内します
駐車場からすぐとのところには、給水所があり、名水を汲んで持ち帰ることができます。
この水には不老長寿、財宝を授かるなどの言い伝えがあるそうですが、実際にミネラルも豊富に含まれており体にも良いそうです。
給水所から弁天池までは、木々に囲まれており、大人ひとりがやっと通れるくらいの細い道を行った先にあります。
弁天池は、真夏でも涼しいと聞いていたのですが、このあたりからだんだん涼しくなってくるのがわかりました。
「青色に輝く湧き水」が出る不思議な池を見学しよう
池を目の前にするとその青さに驚かれること間違いなしです。
この池は毎分11トン、毎秒186リットルもの大量の水が湧き出ている池で、水の透明度が非常に高く、太陽の反射で青くキラキラと輝いで見えるのです。
日が陰っている曇りや雨の天気だと残念ながらこのように青く見えないのですが、特に夏の晴天時の日差しの下では、一層その輝きが増します。
パワースポット別府弁天池、その由来とは?
弁天池には古い言い伝えがあります。
太古の昔、この地方の開拓の際、水に困り、諏訪大明神に祈ったところ「弁財天をまつり青竹をつえに水をたずねよ」というお告げから、この池が発見され弁天池と呼ばれるようになったそうです。
池のそばには「別府厳島神社」があり、あたりの杉木立と相まって、おごそかな雰囲気が漂っています。
ニジマス釣りとセットでランチはいかが?
神社の奥のほうには「泉流庭」というお食事処があり、マス料理やうどん、定食、夏季にはそうめん流しもいただけるようになっています。
実はこの弁天池の隣では、この澄み切った水を用いて、ニジマスの養殖もされているのです。
美祢市養鱒場釣り堀(弁天池の湧き水で養殖)
所在地 | 山口県美祢市秋芳町別府水上 |
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営業時間 | 9:00~16:00 |
料金 | 釣竿(エサ付)1本:300円 ニジマス:1700円/1kg ※ニジマス1匹平均250g=約400円前後(4~5匹で1キロくらいになります) |
このようにたくさんのニジマスがおよいでいます。エサなしでも引っかかって釣れそうなほどの数です。
釣り堀の奥のほうは親水公園のようになっていて、チョウザメ(キャビアフィッシュ)の養殖もやっているということだったのでそちらも見に行ってみました。
ニジマスと比べるとチョウザメは二回りほど大きいです。
サメという名前がついているのですが、チョウザメは歯もなく、サメの仲間とは異なるらしいです。
とれたて新鮮なニジマス料理を味わう!
釣り堀でニジマス釣りを楽しんだ後は、「泉流庭」で調理をしてもらえます。(調理は1匹あたり300円別途)。
調理は基本の「塩焼き」から「フライ」、「あらい」まで自分の好みでやってもらえます。
泉流庭(ニジマス料理店、夏季には杉木立の木陰でそうめん流しも)
所在地 | 美祢市秋芳町別府1577 |
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営業時間 | 10:00~17:00 |
休業日 | 月曜 ※祝日の場合は営業、8・9月は無休 |
また、弁天池そばの「弁天会館」でもニジマス定食など、お昼にちょうど良い郷土料理を出してくれます。
今回は、弁天会館でゆっくりとお昼をいただくこととしました。
ちなみに弁天会館でも釣り堀のマスを300円で調理してもらえます。
弁天会館(弁天池すぐそばのニジマス料理のいただけるレストラン)
所在地 | 山口県美祢市秋芳町別府1578 |
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営業時間 | 9:00~17:00 |
休業日 | 毎年12月1日~2月末 |
メニュー概要 | 定食 ます定食 1,400円 弁天定食 1,000円 ほか、一品料理やうどんもあり |
別府弁天池は湧き出ている水自体が14度前後といわれ、さらにたくさんの木立に囲まれた神社があるなど、真夏でも涼しくまさに神秘的ともいえるパワースポットです。
さらにお隣には釣り堀もありますので、家族連れでもたのしめるスポットです。
特に夏休みには、涼しく過ごせる観光地の一つとして人気のスポットになりますので、秋芳洞に行かれる機会などありましたら、ぜひ訪ねてみてくださいね!
別府弁天池のすぐ近くにはこんな池もあります。白水の池
こちらはそこまで観光地として整備されていませんが、時間があるようでしたら立ち寄ってみてもよいかもしれません。
秋芳町エリアに宿泊するならココ
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